AIを使えば、クイズも“自作”できる時代になりました。
しかもPDFを添付して「練習問題を作って」と頼むだけで、AIが自動的に問題・解答・解説まで作ってくれます。
今回紹介するのは、AIを「部下」にして教材をつくる実践例です。
ブログ運営で眠っていた情報を“教材化”することで、新しい記事を作成することができるのです。
ブログを効率よく育てる1つの方法として、参考にしてみてください。
- 本記事の方法は受験者の個人学習目的に限ってご利用ください。
- 作成したPDFや生成した練習問題の配布・公開・再配布・商用利用は禁止です。
- 生成物はテキストの要点を含む可能性があるため、不特定多数が閲覧できる場所への掲載も行わないでください。
🏁 はじめに:AIから新しい記事の発想が生まれる
前回の【実録レポ】では、AIという“打ち出の小槌”を使って、眠っていたテーマを記事に変える瞬間を紹介しました。
今回はその延長として、AIを“ネタ発掘の相棒”として使うステップ。
GeminiにPDFを添付すれば、AIが内容を理解して4択・穴埋め・記述式の練習問題を自動生成。
教科書や自分のテキストをクイズ化することで、意外な視点や新しい記事の発想が生まれます。
そう! AIを“書くための道具”としてだけでなく、新しい切り口や記事のヒントを発見するツールとして使う。
それが今回のテーマです。
💡 ステップ0:AIでクイズを作る仕組みを理解しよう

Geminiのクイズ生成は、AIがテキスト内容を理解し、重要キーワードをもとに「質問→選択肢→解説」を再構成する仕組みです。
📘 全体の流れはシンプル
- テキストをスマホアプリ「Microsoft Lens」でPDF化
- Geminiに添付して「練習問題を作って」と指示
- 生成されたクイズをそのままスマホで解く
AIの知識やコーディングは不要。
簡単に、自分専用の問題集ができます。こちらがその問題です。

問題集がない試験対策でとっても役に立ちます。
⚙️ ステップ1:無料版と有料版の違いを理解する
Geminiは無料でも使えますが、有料版と比較して制限があります(2025年10月時点)。
| 項目 | 有料版 (Gemini Advanced) | 無料版 (Gemini) |
|---|---|---|
| モデル | Gemini 2.5 Pro | Gemini 2.5 Flash |
| ファイルサイズ(1プロンプトあたり) | 最大100MB | 最大10MB程度 |
| 添付ファイル数(1プロンプトあたり) | 最大10ファイル | 最大3~5ファイル程度 |
| 処理能力(トークン) | 最大100万トークン | 約32,000トークン |
| ページ数換算 | 約1,500ページ相当 | 約50ページ相当 |
- ファイルサイズとファイル数: 有料版は大量のPDFを一括でアップロードできますが、無料版はアップロード可能なファイルサイズや数がより厳しく制限されます(無料版の上限は随時変更されるため、都度確認が必要です)。
- 処理能力(最も大きな違いです。)
- 有料版は100万トークンという巨大な処理能力を持っているため、約1,500ページ分もの情報を一度に記憶し、複数のPDFを比較・分析するような複雑なタスクもこなせます。
- 無料版は約32,000トークンです。これは約50ページに相当し、単一の短い文書の要約や質疑応答には十分ですが、長大な資料の全体分析には向きません。
なおページ数は、読み込むテキストによってそれぞれ異なってきます。
なので分割数がわからないときは、GeminiにPDFをアップロードして、「このPDFは何文字くらい?」文字数を聞くという方法が楽です。
🧰 ステップ2:準備するもの
すべて無料で始められます。が、もちろん有料版の方が、いろいろな点で優れています(詳しくは上述の無料版と有料版の違いを理解するを参照してください)。
- スマホ(iPhone/Android どちらでもOK)
- Microsoft Lens(無料スキャンアプリ)
- Geminiアプリ(Google公式AI)
📎 ステップ3:PDFを添付する

Microsoft Lensで、テキストをPDF化したファイルを、Geminiアプリのチャット入力欄の クリップ📎 からPDFを添付します。
📎 テキスト.pdf
🧠 ステップ3:基本プロンプトをマスターする

PDFファイルを添付したまま、チャット欄に、最初の基本プロンプトを入力します。(コピペOK)👇
📎 テキスト.pdf
添付ファイルから練習問題を作成してください。
さらに条件を追加していくことで、問題数・形式・フォーマットを自在に変えられます。
🧩 ステップ4:問題数・形式・フォーマットをコントロールする
問題数・形式・フォーマットをプロンプト入力して、AIに“どんな問題を作ってほしいか”を細かく伝えます。
詳しくみていきましょう。
🔢 問題数を指定する
📎 テキスト.pdf
添付ファイルから練習問題を作成してください。
+ 問題数は10問。
🗂️ 出題形式を変える
| 指示 | 出題タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| + 問題形式は4択形式 | 選択式 | 正答率・分析表示あり |
| + 問題形式は穴埋め形式 | 空欄補充型 | 記憶定着に◎ |
| + 問題形式は記述形式 | 単語などの記述 | 筆記対策に◎ |
| + 問題形式は論述形式 | 問いに対して、論理的に自分の考えをまとめる形式 | 論文対策に◎ |
問題形式が、4択形式などの選択形式の時は、最後にスコア・正答率・復習ガイド・履歴がでるので、とっても便利です。
それ以外の穴埋め形式、記述式、論文式は、問題・ヒント・解答・解説がテキストで表示されるだけで、スコア・正答率・復習ガイド・履歴はありません。
なお各形式は以下のとおりです。
選択形式

穴埋め形式

記述形式

論述形式

🧱 問題フォーマットを選ぶ
| 指示 | 特徴 |
|---|---|
| + 一問ごとに、問題・ヒント・解答・解説を表示する形式 | クイズ感覚で解ける |
| + 問題をまとめて表示し、最後に解答・解説をまとめて表示する形式 | 模試形式で一気に確認 |
📎 テキスト.pdf
添付ファイルから練習問題を作成してください。
+ 問題数は10問。
+ 問題形式は記述形式。
+ 問題フォーマットは、一問ごとに、問題・ヒント・解答・解説を表示する形式。
➤ タップして送信
チャット欄に、ファイルを添付し、プロンプトを入力した状態で ➤ をタップして送信します。
📎 テキスト.pdf
添付ファイルから練習問題を作成してください。
+ 問題数は10問。
+ 問題形式は記述形式。
+ 問題フォーマットは、一問ごとに、問題・ヒント・解答・解説を表示する形式。
➤
これで、練習問題が完成します。
📚 AIで“記事の種”をデザインするという発想

AIを使ってクイズを作る行為は、単なる練習問題づくりにとどまりません。
自分がどんなふうにAIを使っているのかを、別の角度から見直すことで、新しい切り口や記事のヒントを発見する作業にもなります。
「この切り口、記事になるかも」と感じた瞬間――
その繰り返しが、ブログをもう一度動かすきっかけになります。
🎉 まとめ:AIが記事の新発想を引き出す
Geminiを使ってクイズ化することで、情報整理・復習・教材化など、ブログの新しい可能性が見えてきます。
そう! AIを“書くための道具”としてだけでなく、新しい切り口や記事のヒントを発見するツールとして使う。
それが、ブログを効率よく育てる次のステップかもしれません。
🙋 よくある質問(FAQ)
- Q無料版でも本当にクイズを作れますか?
- A
はい。PDFを分割して添付すれば十分に実用的です。ただし、単一の短い文書の要約や質疑応答には十分ですが、長大な資料の全体分析には向きません。なので本格的な対策をする場合が有料版のほうが有効です。
- Q有料版はどんなときに必要?
- A
長文PDFや複数章をまとめて処理したい場合、有料版が快適です。
- Q記述形式問題は採点できますか?
- A
残念ながら、記述形式、穴埋め形式、論文形式では、できません。
問題・ヒント・解答・解説がテキストで表示されるだけです。
採点できるのは4択形式などの選択形式のみです。さらにスコア・正答率・復習ガイド・履歴なども表示されます。
- Q作成した問題は共有していい?
- A
学習目的の個人利用に限られます。生成内容の再配布・公開は避けましょう。
- 本記事の方法は受験者の個人学習目的に限ってご利用ください。
- 作成したPDFや生成した練習問題の配布・公開・再配布・商用利用は禁止です。
- 生成物はテキストの要点を含む可能性があるため、不特定多数が閲覧できる場所への掲載も行わないでください。



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