691記事も書いたのに成果ゼロ…。
そんな私がAIを相棒に「記事リライトの実験」を始めました。
今回はその第二の実例として、実際に基準に沿って選んだ 「カルパッチョの記事」のBeforeデータを公開します。
📌この記事をよむとわかること
- なぜ「カルパッチョの記事」をリライト対象に選んだのか
- サチコとアナリティクスのBeforeデータ(表示・クリック・CTR)
- クエリ分析で見えた、強み&伸びしろワード
- CTRを改善するためのリライト着眼点
はじめに
この記事で取り上げる「カルパッチョの記事」は、以前の「リライト対象記事の決め方」や「リライト対象記事の選び方フロー」で紹介した基準に沿って選んだ実例です。
実際にデータをチェックしてみると、「検索では見られているのに、クリックされていない」という典型的な“伸びしろ記事”でした。
サーチコンソールとアナリティクスを使って現状を分析し、Beforeの課題を整理していきます。
📊 サーチコンソール&アナリティクスのデータ分析

AIに教えてもらった基準に沿って、実際のデータを確認しました。
サーチコンソール(過去90日)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 表示回数 | 4,027 |
| クリック数 | 115 |
| CTR | 2.86% |
| 掲載順位 | 8.55位 |
サーチコンソール(過去28日)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 表示回数 | 1,155 |
| クリック数 | 29 |
| CTR | 2.51% |
| 掲載順位 | 7.82位 |
Googleアナリティクス(過去90日)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| ページビュー(Views) | 155 |
| 平均エンゲージメント時間 | 59秒 |
Googleアナリティクス(過去28日)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| ページビュー(Views) | 56 |
| 平均エンゲージメント時間 | 38秒 |
📊日平均で見ると、アクセスは横ばい~やや下降傾向。
| 期間 | 日平均Views | 平均エンゲージメント時間 |
|---|---|---|
| 過去90日 | 1.7 | 59秒 |
| 過去28日 | 2.0 | 38秒 |
CTRは標準域(2〜3%)に見えますが、「由来・意味」系クエリで0%が多く、まだ伸びしろがある状態です。
🔎 クエリデータをAIで分析する

正直、サチコのクエリ一覧を見たときは「どれを優先すればいいのか…?」と迷いました。
料理系なのか、歴史・文化系なのか、自分でも判断が難しいジャンルです。
そこでAIにデータを読み込ませて分析を依頼。
すると数十秒でこんな整理が返ってきました👇
- 「カルパッチョ 画家」「画家 カルパッチョ」系 → CTRが高く、強みキーワード
- 「カルパッチョ 意味」「カルパッチョ 由来」「カルパッチョ 語源」系 → 表示数は多いのにCTRが低く、伸びしろ大
つまり、「料理×文化」テーマの中で、強み=画家系/伸びしろ=意味・由来系という構図です。
サーチコンソール クエリ上位(過去90日)
| クエリ | 表示回数 | クリック数 | CTR | 掲載順位 |
|---|---|---|---|---|
| カルパッチョ 画家 | 426 | 26 | 6.10% | 3.98 |
| ヴィットーレ・カルパッチョ | 376 | 9 | 2.39% | 7.44 |
| カルパッチョ 由来 | 334 | 0 | 0% | 9.35 |
| カルパッチョ 意味 | 17 | 0 | 0% | 27.47 |
| カルパッチョ 語源 | 142 | 0 | 0% | 11.54 |
→ 「意味」「由来」「語源」関連がすべて0%というのは大きな改善余地です。
クエリ仕分け(過去90日)
| カテゴリ | クエリ例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 強みワード | カルパッチョ 画家、画家 カルパッチョ | CTR 3〜6%台。上位に表示されていて安定感あり。 |
| 伸びしろワード | カルパッチョ 意味、カルパッチョ 由来、カルパッチョ 語源 | 表示数が多くCTRが0%。タイトル・見出しに含まれていない。 |
📌 Before記事の課題を整理する

データ分析の結果、カルパッチョ記事にはいくつかの改善ポイントが見えてきました。
数値だけを見ると平均的に見えますが、詳しく見るとクリック率や検索意図とのズレに課題があります。
- CTR平均は2〜3%だが、「意味」「由来」系が0%
- 「画家カルパッチョ」には強みがあるが、「料理名の由来」に弱い
- 滞在時間が短く(38秒〜59秒)、読了率が低い可能性
- タイトルが抽象的で検索意図に寄っていない
🖼️ 修正前の記事の記録

修正前の記事「知る人ぞ知る!カルパッチョ(料理・画家)とヴェネツィアとの深い関係」では、
カルパッチョの料理と画家の関係を紹介していましたが、タイトル・見出しともに「意味・由来」ワードを含まず、検索意図とズレていました。
主な構成
- 料理のカルパッチョとは
- 牛肉料理カルパッチョを造った人
- 名前の由来
- 画家カルパッチョとは
- 作品紹介
内容は充実しているものの、検索ワード「カルパッチョ 意味/由来」に対する答えがタイトルに見えないのが致命的でした。
まとめと次回予告

今回の分析で分かったのは、「カルパッチョの記事」は “強み(画家)×伸びしろ(意味・由来)”が明確な改善候補だということ。
CTRは平均2.5%と悪くはないものの、「意味・由来」系で0%が続くのはもったいない状態です。
タイトルとディスクリプションを最適化すれば、確実にクリック率を上げられる余地があります。
次回は、このカルパッチョ記事をAIを“部下”にして実際にリライトします。
BeforeからAfterでどこまでCTRが改善するのか? ぜひ一緒に見届けてください。


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