691記事から次のリライト対象をどう選ぶか――前回の[カルパッチョ記事をリライト対象に選んだ理由(Before公開編)]では、サチコ&GA4のデータをもとに「カルパッチョ記事」を選定した経緯を公開しました。
今回は続編として、実際にAIを徹底活用してリライトを実施した カルパッチョ記事のAfter編をお届けします。
※検索結果やクエリの「Afterスクショ」は、反映され次第追記します。
📌 この記事をよむとわかること
- AIを相棒にしたリライトの全工程
- Beforeで判明した課題と、Afterでの改善内容
- 公開後の効果測定
結論:AIを“全工程”に入れるとブレずに速い

クエリ分析→構成設計→本文リライト→FAQ追加→画像方針まで、全部AIと二人三脚で実行。
「どこから直す?」で迷子にならず、検索意図に一直線の設計ができました。
Beforeの課題を振り返る

前回(Before公開編)で明らかになった主な課題は次のとおり。
- CTRが物足りない(2.5%/28日、2.86%/90日)
- 「意味・由来・語源」系クエリのCTRが0%(表示は多いのに選ばれていない)
- 滞在が短い(28日=38秒、90日=59秒)
- タイトルが抽象的で、検索意図に寄っていない
典型的な「表示はあるのにクリックされない=入口の弱さ」パターン…
AIを徹底活用したワークフロー

リライト作業は、AIをすべての工程に組み込み、計画的に進めました。
以下、AIがどのように役立ったのかをまとめます。
1. クエリ分析(サチコCSV → AI)

- 強み:「カルパッチョ 画家」系(CTR 3〜6%、順位上位)
- 伸びしろ:**「意味/由来/語源」系(表示多いのにCTR 0%)
→ タイトル&見出しを「意味・由来」に寄せ、本文で画家につなぐ戦略に決定。
2. 読者ペルソナ再設計
実態に合わせて 「料理知りたい7:美術・文化3」 へ。
→ 解説7割・物語(美術と文化)3割で、二つの意図を一つに束ねる。
3. タイトル&ディスクリプション改善

Before(リライト前)
- タイトル:「知る人ぞ知る!カルパッチョ(料理・画家)とヴェネツィアとの深い関係」
- ディスクリプション:
みなさん、ヴェネツィアとカルパッチョ(料理・画家)とには、深い関係があることをご存知ですか?
After(リライト後)
- 新タイトル:「カルパッチョの意味と由来|料理名は“画家の名前”から生まれた?」
- 新ディスクリプション:
カルパッチョの意味と由来をやさしく解説。実は料理名は、イタリア・ヴェネツィアの画家ヴィットーレ・カルパッチョの“赤の絵画”から生まれました。
4. 見出し構成の再設計(h2/h3)
Before(旧構成)
- 料理のカルパッチョとは
- 牛肉料理カルパッチョを造った人
- 牛肉料理「カルパッチョ」の名前の由来
- 画家カルパッチョって?
- 画家カルパッチョの作品集
- まとめ
→ 検索意図が「カルパッチョ 意味/由来」中心なのに、答えが中盤以降に出てくる構成だった。
After(新構成)
- カルパッチョとは?(料理の意味と特徴)
- 名前の由来|なぜ“カルパッチョ”と呼ばれるのか
- 画家カルパッチョとは?(ヴェネツィア派の巨匠)
- カルパッチョの代表作品と赤の絵画
- ヴェネツィアで“本場カルパッチョ”を味わう
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
→ 検索意図(意味→由来→画家)に即答できる構成に再設計。
- 料理の定義 → 名前の由来 → 画家解説 → ヴェネツィア体験、の順序逆転で検索意図に即答。
- FAQでAEO対策(「どこの国?」「なぜ画家が関係?」など)。
5. 本文リライト(リード文抜粋)

以下のポイントに従ってリライトしました。
- 解説7割+会話調3割でテンポUP。
- 検索クエリ(意味・由来・語源)を本文見出しと自然文に埋め込み。
- 「ご存知ですか?」より「〜を解説します」で能動的トーンへ。
- 結論を先に出すことでSGE(生成AI検索)対策にも有効。
Before(リライト前)
みなさん、カルパッチョ(料理・画家)とヴェネツィアとには、深い関係があることをご存知ですか?
実は料理のカルパッチョの名前は、画家のカルパッチョに由来しています。そして両方ともヴェネツィア出身です。
→ 親しみやすい語りかけ調だが、検索意図(意味・由来)への答えが遅く、冒頭で離脱されやすい構成。
After(リライト後)
カルパッチョという料理名は、イタリア・ヴェネツィアの画家ヴィットーレ・カルパッチョに由来します。
「赤い絵画」で知られる画家の名が、牛肉料理の赤に重ねられた──。
この記事では、その意味と由来をわかりやすく解説します。
→ 結論ファースト+語感リズム重視で、検索意図に即答できるリードに改善。ストーリー性は残しつつ、テンポよく本題へ導く構成に。
6. FAQ(AEO)

サーチコンソールで実際に検索されていたクエリをもとに、
ユーザーの疑問を Q&A形式(FAQ)に整理しました。
これにより、AEO(Answer Engine Optimization/検索回答最適化)を強化できます。
主な質問例:
- 「カルパッチョとは?」
- 「名前の由来は?」
- 「どこの国の料理?」
これらの実クエリを質問化し、本文末にFAQとして追加。
検索ユーザーの“知りたい答え”を直接拾う構成に改善しました。
7. 画像方針

本文とアイキャッチの役割を明確に分け、
視覚的にも「料理×美術×ヴェネツィア」の世界観を統一しました。
実施内容:
- 本文はWikimedia出典の絵画・料理写真で信頼性を担保。
- アイキャッチは“料理×画家×ヴェネツィア”の新規AI画像で統一感を演出。
素材の選定基準を整理したことで、視覚面でもテーマとストーリーを一貫させることができました。
Before → After の比較まとめ

| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| タイトル | 知る人ぞ知る!カルパッチョ(料理・画家)とヴェネツィアとの深い関係 | カルパッチョの意味と由来|料理名は“画家の名前”から生まれた? |
| ディスクリプション | 「ヴェネツィアとカルパッチョ(料理・画家)には深い関係があることをご存知ですか?」(抽象的) | カルパッチョの意味と由来をやさしく解説。料理名はヴェネツィアの画家ヴィットーレ・カルパッチョの“赤の絵画”から生まれました。 |
| 構成順 | 料理 → 由来 → 画家 → 作品紹介 | 料理の定義 → 名前の由来 → 画家紹介 → ヴェネツィア体験(検索意図に即答) |
| 本文トーン | 旅行ブログ寄り・やや冗長 | 解説7割+会話調3割でテンポよく、検索クエリ(意味・由来・語源)を自然に挿入 |
| 見出し構成 | 一般的で検索意図に不足 | h2/h3を再設計(意味・由来・画家・文化背景)で整理 |
| FAQ | なし | 追加(AEO対応):「カルパッチョとは?」「名前の由来は?」「どこの国の料理?」 |
| 画像 | Wikimediaの既存画像のみ | Wikimedia出典+AI生成アイキャッチ**で“料理×画家×ヴェネツィア”の世界観を統一 |
改善後の記事全文はこちら👇
カルパッチョの意味と由来|料理名は“画家の名前”から生まれた?
検索結果で見る着眼点
リライトの効果を最優先で確認したいのは 「カルパッチョ 意味」「カルパッチョ 由来」の2軸。
これらはBeforeでは表示多いのにCTR 0%が続いていました。
タイトルと冒頭の“即答化”で、クリックと滞在の改善を狙います。
※反映され次第追記します。👇
| クエリ | Before CTR / 順位 | After28日 | After90日 |
|---|---|---|---|
| カルパッチョ 意味 | 0% / 27.47位 | ||
| カルパッチョ 由来 | 0% / 9.35位 | ||
| カルパッチョ 語源 | 0% / 11.54位 | ||
| カルパッチョ 画家 | 6.10% / 3.98位 |
まとめ:AI伴走で“表示はあるのに刺さらない”を脱出

今回のリライトでは、AIを相棒にしながら「検索意図に即答する構成」へと再設計しました。
単なる修正ではなく、“読まれる流れ”をつくることにフォーカスしています。
主な改善ポイント:
- 検索意図に即答するタイトル・導入に刷新
- 強み(画家)を伸びしろ(意味・由来)につなぐストーリー構成へ再設計
- FAQと画像方針で信頼性と読みやすさを両立
結果がどう出るかは、これからの計測で明らかに。
しかし、AIを相棒にすれば——
迷いなく、速く、要点に効くリライトができることを実感しました。


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